子宮頸がんワクチン
子宮頸がんとワクチン
子宮頸がんは子宮の入り口付近にできるがんです。好発年齢は20歳~45歳とがんの中でも若い層に多く、日本では毎年約1万人の女性が発症し、毎年約3,000人の女性がなくなっています。
子宮頸がんの95%以上がヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で生じることが分かっています。
子宮頸がんワクチンで子宮頸がんの原因となるHPVの感染を予防することができます。
このウイルスの感染は主に性行為によっておこるとされています。
ワクチンは若い人ほど効果が高くとくに初めての性行為の前までに受けることで予防効果が高まります。
日本で定期接種のある4価ワクチン(ガーダシル)は、約70%の子宮頸がんを予防できます。
9価ワクチン(シルガード9)は約90%の子宮頸がんを予防できるため、より高い予防効果が期待されます。
子宮頸がん9価ワクチン(シルガード9)の特徴
シルガード9は子宮頸がんの原因となるHPVの16/18/31/33/45/52/58型に加え、尖圭コンジローマの原因となるHPVの6,11型を含んでおり、子宮頸がんや尖圭コンジローマを予防できます。
4価ワクチンの予防効果に加え、新たに追加された5つのHPV 型に関連した子宮頚部上皮内腫瘍(CIN2/3)、上皮内腺がん、外陰上皮内腫瘍、および膣上皮内腫瘍の予防効果があります。
新規に接種される方には9価ワクチン(シルガード9)をお勧めします。
副反応
一般的にワクチンを接種すると注意部位が赤くなる、腫れる、硬くなる、熱を持つ、痛くなる、しびれることがあります。これは体の中でウイルス感染を防御する仕組みが働いているために起こる症状で、通常は数日間程度で治まります。
また接種後はまれに血管迷走神経反射があらわれることがあります。
血管迷走神経反射とは、注射時の痛み・恐怖・興奮などによる刺激が迷走神経を介して中枢に伝わり、心拍数が落ちたり血圧が下がったりする反応のことです。気分が悪くなったり、めまいやふらつき、失神などが起こったりすることもあるため、接種後30分は背もたれのある椅子に座ってお待ちいただきます。
当院での接種
当院は接種登録施設です。ガーダシルとシルガード9を取り扱っております。
初回接種(1回目)、2ヶ月後(2回目)、6ヶ月後(3回目)の3回接種することで十分な予防効果が得られます。シルガードの場合14歳までの方は2回接種が可能となりました。
接種対象者
9歳以上の女性
費用
ガーダシル | 16,500円(税込)/1回 |
---|---|
シルガード | 33,000円(税込)/1回 |
※以下の方は無料で接種できます。
定期予防接種 | 小学6年生~高校1年生 |
---|---|
キャッチアップ接種 | 平成9年度生まれ~平成18年度生まれの方で過去にHPVワクチンの接種を3回完了していない方 |
予約について
- 事前にお電話でご予約下さい。(当日でも可)
- 午前は11時まで、午後は18時30分までにご来院ください。
- 土曜日の午後の接種も可能ですが14時30分までにご来院ください。
- 母子手帳をお忘れになると接種できませんのでご注意ください。
- 生駒市以外の方は各市町村にご連絡の後、必要書類をお持ちください。
MR(麻疹・風疹混合)ワクチン
麻疹(はしか)
麻疹ウイルスによって発生する急性の全身感染症です。感染力がとても強く空気感染、飛沫感染、接触感染で広がります。
主に高い熱や全身の発疹、咳、鼻水、目の充血などの症状が現れ、肺炎、中耳炎などの合併症を起こしやすく、大人になって罹患すると入院が必要になるくらい重症化する場合があります。
ワクチン未接種の妊婦が麻疹にかかると脳炎などの重症化、流産や早産をしやすくなる可能性があります。
風疹
風疹ウイルスによって発生する急性の発疹性感染症です。人から人への飛沫感染により強い感染力を持ちます。
症状が現れない場合もあれば、重篤な合併症を併発する場合もあります。
典型的な症状は、発熱とともに全身に発疹が現れ、咳、鼻水、首の後ろのリンパ節の腫れなどがあります。
風疹の免疫を持たない妊婦が妊娠初期の段階で風疹ウイルスに感染すると、ウイルスが胎児に感染し、心奇形や眼の異常、聴力障害、発達の遅れなどの「先天性風疹症候群」を引き起こすことがあります。
MR(麻疹・風疹混合)ワクチン
MRワクチン(ミールビック)は麻疹(はしか)、風疹を予防する混合ワクチンです。
このワクチンの接種により麻疹・風疹に対する抗体ができ、かかりにくくなります。
当院での接種
麻疹または風疹に罹ったことのない全ての年齢の方に2回の接種をお勧めしますが、過去に1回しか接種していない、または接種歴が不明な場合は、計2回になるよう不足分の接種を推奨します。
接種歴がはっきりしない場合、血液検査を実施し十分な抗体価があれば接種は不要です。
費用
MRワクチン | 9,900円(税込)/1回 |
---|
予約について
- 事前にお電話でご予約下さい。
- 土曜日の午後の接種も可能です。
- 接種後は15分ほど院内でお待ちいただきます。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。
体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。
症状の多くはおもに頭部・上半身に現れ、顔面、特に目の周りにも現れることがあります。
通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。その後皮膚症状が現れると、ピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合があります。
加齢、ストレスなどによる免疫力の低下が発症の原因となることがあり、50歳代から発症率が高く80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
シングリックスはウイルスそのものを弱毒化した生ワクチンではなく病原性をなくしウイルスの一部のみを使用した「不活化ワクチン」です。
帯状疱疹の発症率を下げ、重症化を防ぎ、帯状疱疹後神経痛を予防する効果が期待できます。
シングリックスの帯状疱疹発症予防効果は、50歳以上を対象とした調査で97.2%、70歳以上を対象とした調査で89.8%でした。長期の予防効果も期待できます。
副反応
一般的にワクチンを接種すると注意部位が赤くなる、腫れる、硬くなる、熱を持つ、痛くなる、しびれることがあります。その他、胃腸症状(悪心、嘔吐、下痢、腹痛)、頭痛、筋肉痛、疲労、悪寒、発熱なども報告されていますが通常は数日間程度で治まります。
また接種後はまれに血管迷走神経反射があらわれることがあります。気分が悪くなったり、めまいやふらつき、失神などが起こったりすることもあるため、接種後30分は背もたれのある椅子に座ってお待ちいただきます
当院での接種
当院ではシングリックスを取り扱っております。
半年の間に2回目の接種していただきます。
初回接種後の2ヶ月以降6ヶ月までの間に2回目の接種をすることで十分な効果が得られます。
接種対象者
50歳以上の方
年齢に上限はありません。
費用
シングリックス | 22,000円(税込)/1回 |
---|
予約について
- 事前にお電話でご予約下さい。
- 午前は11時まで、午後は18時30分までにご来院ください。
- 土曜日の午後の接種も可能ですが14時30分までにご来院ください。
インフルエンザワクチン
当院での接種
10月より接種を開始いたします。
生駒市にお住まいの65歳以上の方は助成制度がございます。
接種対象者
16歳以上
費用
インフルエンザワクチン | 3,850円(税込)/1回 |
---|
予約について
- 事前にお電話にてご予約下さい。
- 土曜日の午後も接種可能です。
- こちらの患者様のご家族の方でご一緒に来院いただければ、男性の方も接種していただけます。